12月17日御蔵入交流館で、オペラ「カルメン」の舞台公演が行われました。

御蔵入交流館落成20周年記念事業として、みんなで出演、みんなで作る」をテーマに実施された公演、指揮は高橋裕之氏、演出は飯塚励生氏。ピアノは白取晃司さん、神田由布子さんが務めました。

 キャストはプロとして活動している南会津町出身の渡部史子さん、阿部祥子さん。会津若松市出身の二瓶純子さん、堀越俊成さん、坂下町出身の大島嘉仁さんらとゆかりのソリスト。そして桧枝岐村出身の平野亘さんが出演しました。

 実行委員会では3月から合唱団やスタッフを募集しました。稽古の見学なども実施し、手づくり舞台公演合唱団・児童生徒合唱団はおよそ50人となりました。合唱団は6月から稽古や準備を重ねてきました。合唱指導は会津若松市の原千津子先生、児童生徒合唱指導は阿部祥子さん、室井和可子さんが行いました。合唱団はおよそ25回の稽古の他、スマートフォンに送られてくる音源で自主練も行われました。また、稽古は南会津と東京でそれぞれ行われ11月に合流しました。ソリスト、合唱団、児童生徒合唱団合わせておよそ75人は12月17日「精一杯の歌と演技」で素晴らしい舞台を披露しました。

 スタッフも南会津町から参加しました。衣裳では町内の衣料関係者の事業所から布の寄付をいただき活用しました。主役カルメン衣裳を製作した舘岩在住の土器屋さん親子。最後の最後まで奮闘した。とプログラムに寄稿しています。鮮やかな水色が映えた兵士の制服には寄付いただいた学生服を利用しました。ポスターや町のお知らせで学生服の寄付を募ったところ10着以上集まり利用することが出来ました。今回の衣裳、大道具、小道具には中学生の応募があり大人と一緒に製作しました。本当の手づくりの舞台を作りことができました。

 公演当日、会場には500人以上の人が訪れました。合唱団やソリストは開場直前まで稽古を行い、精一杯の演技を披露しました。合唱とソリストの素晴らしい歌声・衣裳・道具が照明に照らされ浮き上がりました。差別や貧困から自由になりたい!と願うジプシーのカルメンの生き方を演じました。